これからのアートの役割は?




私が、創作で心がけているのは、できるだけ自意識から離れて描くということ。

自意識から離れれば離れるほど、私の内側の根っこのようなもの、いわば創造力の源である見えない世界のようなものと繋がって、自由に描くことができるから。

私の頭だけを使って小難しく描いた絵は、それなりの作品っぽく仕上がって、それなりにちゃんとして見えるかもしれない。でも、なんとなく観ていてつまらない。一方で、私の頭から離れて、私の内側の根っこと繋がって描いた絵は、ときに不恰好でデタラメに見えるかもしれないけど、それを必要としてくれるどこかのだれかにとって、深い部分で感動を与えることができると信じている。

その深い部分での感動というのは、(語弊がないようにうまく説明し難いのだけど)私の作品に対する感動という意味では全くなくて、私が自由に自分らしくありのままに描いたその作品を観ることによって、観た人自身も自分らしく自由に生きていこうとか、自分を大切にしようとか思ってくれるような、そんな感情が沸き起こることを期待して描いている。

これまでの時代のアートというのは、宗教や政治に使われたり、写真の代わりに使われたり、人物や風景をモチーフとしたり、自分を表現する手段だったりいろんな意味合いがあったかと思う。これからのアートは、本来の自分を見つけるため、本来の自分らしく生きていくためのツールとして使われるといいなぁと思って描いている。




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