安っぽいシャンプーのチープな香りが私に今が幸せであることを実感させる




自宅で使ってるシャンプーはマジックソープという全身丸洗いできる無添加のものを使っている。なので、シャンプーの香りも控えめで、洗い終わった後にはほとんど残らない。

ビジネスホテルとかに泊まると、安っぽい香りのシャンプーが置いてあることがほとんどなので、それをそのまま使うんだけど、実は、たまに使うそのシャンプーのいかにもチープな香りがわりと好きだ。

昨夜も、おそろしくチープな香りのシャンプーを使った。髪が長かったら確実にキシキシになるであろうそのシャンプーの香りが私を過去へとタイムスリップさせた。

1人暮らしを始めた頃。とくに理由もなく気の合う誰かの家にちょくちょく泊まっていた頃。まだ若さのエネルギーの使い方も分からず、それを持て余していた頃に一瞬で戻されてしまうこの強烈な香り。

当時は、このどぎつい香りのシャンプーの方がカラダに合っていたような気がする。無添加のシャンプーよりも刺激の強いカラダに悪そうな香りのシャンプーの方を求めていた。この刺激を物ともしない若さがあったのかもしれない。それか、外からの刺激がないとつまらな過ぎてどうしようもない毎日と自分自身をごまかしていたのかもしれない。

だとしたら、たしかに、今の自分には刺激の強いシャンプーなんていらないはずだ。できるだけ外からの刺激は少なくしておきたいし、自分のカラダの状態を常に把握しておきたいからやさしいものだけに囲まれて過ごしたい。それは、シャンプーに限った話じゃなくて生活全般。

若い頃もよかったけど、やっぱり今が一番いいと思えるな。たまに使うシャンプーのチープな香りで、その事実を思い知らされる。今は、なんて幸せなんだろうと。

よくよく考えてみると、若い頃なんて苦しいだけだったかもしれないな。もう忘れてしまってるから、良き日々のように感じてるだけで、実際のところ、今の方が断然、自由でたのしく過ごせてる。

 

同じシャンプーネタということで思い出したけど、昨夜、泊まったホテルからチェックアウトして駅まで歩いている途中、女性向けシャンプーのサンプルが配られていた。ほしいなぁと思って配っていたお姉さんの前を横切ってみたけど、完全にスルーされてしまった。

それもそうだ。そういえば、数年前に性別変更したんだったな。しかも丸坊主だ。くれるわけないか。改めて性別を変えたことを再確認できた出来事だった。