
DVD-Rの寿命を長くする保存方法を教えて下さい。
DVDにダビングしたのに、1年で見れなくなったらショックですよね。
でも、DVD-Rの保存方法なんて、小学校の授業で習わないので、知らなくて当然です。
DVD-Rには適切な保存方法があり、知っているだけで、だれでも寿命を伸ばすことが可能です。
そこでこの記事は、DVD-Rの寿命を伸ばす保存方法をお伝えします。
この記事を読めば、40年先でも、動画を再生することができるでしょう。


DVD-Rとは?【寿命は15年以上】
DVD-R | 一度だけ、録画/記録を行うことができます。記録したデータは変更したり、削除したりすることはできません。 |
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DVD-RW | 約 1,000回のデータの書き込みや書き換えが可能な DVDです。記録したデータを削除することもできます。 |
DVD-RAM | およそ10万回の書き換えが可能です。カートリッジに入っているタイプのものと入っていないタイプのものがあります |
DVD-Rとは、録画用のDVDです。
DVD-RAMと比較すると安価で入手できるので、ダビング業者に依頼すると、DVD-Rで納品されます。
DVD-Rの寿命は、15年程度
温度25度/湿度80% | |
DVD-R | 15年~ |
ビデオテープ | 10年~ |
DVD-Rの寿命は、15年程度と言われております。
ただし、気温と湿度を適切に保てば、100年以上持つという実験結果もあります。
(DVD-Rは1996年に誕生したので、まだ未検証な部分もあります)
ビデオテープの寿命は、10年ほどと言われています。DVD-Rもビデオテープも実は寿命に大差がなく、保存環境次第で変わります。
つまり「寿命が短くなる行為」を把握し、対策することで、寿命は伸びると考えられます。
寿命が短くなる3つの要因【DVD-Rの適切な保存方法】


DVD-Rの寿命が短くなる要因は、大きく3つあります
- 不適切な保管によるダメージ
- 温度、湿度ダメージ
- 格安ディスクの使用
不適切な保管によるダメージ
DVD-Rを観たあと、
ケースに戻さず、
その辺に放置してませんか?
例えばこんな行為です。
- ケースに戻すとき磁気面に触れる
- 録画面をティッシュで拭く
- DVDプレイヤーに入れっぱなし
特に、DVDプレイヤーにDVD-Rを入れっぱなしにする行為は、寿命を削る行為です。(わたしもやりがち)
なぜなら、起動のたびに自動で読み込んでいるからです。
DVD-Rを見ないのに、何度もディスクを読み込んで…DVDプレイヤーとDVD-Rはヘトヘトです。
また、DVDプレイヤーの中の温度が上がり、熱の影響を受け、劣化が進み、読み取り不可能になったりするケースもあります。
温度、湿度ダメージ
直射日光が入る部屋に、DVD-Rを放置してませんか?
直射日光はDVD-Rの天敵です。
なぜなら、ディスクが変形したり盤面が焼けて、データが読み込めなくなるからです。
車の中に放置したDVD-Rが、視聴できなくなるのはこのためです。
また、ビデオテープ同様、DVD-Rにとっても、湿度は大敵です。
カビが発生して、読み取り不良になる恐れがあります。
格安ディスクの使用
DVD-Rを長期保存をするためには、日本製DVD-Rを使うことをオススメします。
なぜなら、海外の格安ディスクは、コストを削るので、不良品が多いからです。
50枚で980円で売っているDVD-R。
価格競争で値段を下げるために、ディスクの素材、コストを減らしています。



いくら適正に保管できても、録画するディスクが粗悪品だったら、元も子もないです。
なので、長期保存を考えるならば、品質を保証する「JISマーク」のついた国内製品を使うことをオススメします。
DVD-Rの寿命を伸ばす4つの方法【映らなくなったときの対処】


DVD-Rの適切な保存環境は「温度20℃以下、湿度40%」です。
以下4つの保存方法で、適切な環境を維持できると考えられます。
- 高温を避ける(窓際を避ける)
- 湿度を避ける(炭八を置く)
- ケースに入れる(放置しない)
- DVD-Rは立てて保管する(負担減らす)


個人的にオススメなのが、炭八を使った保存方法です。


DVD-Rは、強いレーザーで焼いて記録しています。
ところが、傷や紫外線などに長時間当てると、記録面が変形してデータが読み取れなくなる事があります。
また、安物のDVDメディアの場合は、きちんと保存していても見れなくなるケースもあります。
そんなときは、ディスク自動修復機を使うことで、うまくいけば復旧できることがあります。
コレで修復できなければ、専門の研磨が必要です。
1枚あたりの修復費は1,500円以上なので、大きな出費となります。
そうならないよう、
普段からDVD-Rを赤ちゃんのように、
丁寧に取り扱いましょう。
まとめ【DVD-Rの寿命を伸ばす正しい保存法】


まとめです。
本記事では、DVD-Rの寿命を伸ばす正しい保存法、というテーマでお伝えしました。
DVD-Rの寿命が短くなる要因は、大きく3つあります
- 不適切な保管によるダメージ
- 温度、湿度ダメージ
- 格安ディスクの使用
DVD-Rの寿命を伸ばすには、「温度20℃以下、湿度40%」で保存することです。
- 高温を避ける(窓際を避ける)
- 湿度を避ける(炭八を置く)
- ケースに入れる(放置しない)
- ケースに入れて立てて保管する(負担減らす)
上記4つを守ることで、「温度20℃以下、湿度40%」を保つことができるので、DVD-Rの寿命を長くすることができます。
ダビング業者に依頼してデジタル化しても、保存環境が悪ければ、1年で観れなくなる可能性もあります。
そうなると、お金と時間が無駄になります。
そうならないためにも、DVD-Rを赤ちゃんのように取り扱うことが重要です。