ビデオデッキが壊れて、大切なビデオテープが入ったままだと、捨てるにも捨てられないですよね…
でももし、「分解せずに取り出す方法」があれば、知りたいと思いませんか?
そこでこの記事では、ビデオデッキからテープが出てこない主な7つの原因と、自分でできる5つの対処法を解説します。
この記事を読めば、ビデオデッキを壊さずにテープを救出する方法が分かります。
この記事を書いている人

- 7店舗でダビング経験
- SEO検定1級合格
- 東証スタンダード社員


ビデオテープが取り出せない7つの原因【出てこない】
ビデオテープが取り出せない理由は以下7つです。
- ビデオテープが切れていた
- ビデオテープが変形した
- テープを押し出すモータが壊れた
- テープが中で絡み付いている
- ビデオデッキの劣化
- ギアの破損
- 各スイッチ回路がショートした(電源スイッチ、取り出しボタン)
ビデオテープが取り出せない理由は、分解しないと特定が難しいケースが多いです。
ビデオデッキは底面ネジを外せばカバーを開けられます。しかし、①~⑦の修理は、素人にはオススメしません。
なぜなら、分解してしまうと元に戻せなくなるからです。
上記動画は、ビデオデッキの蓋を取り外し、中の動きを可視化した内容です。中身は、精密機械のように複雑です。感電する可能性もあります。
【実践編】自分でできる!ビデオデッキからテープを取り出す5つの方法

「分解は怖くてできないけど、なんとか自分でテープを取り出したい…」
その気持ち、すごくよく分かります。私も昔、大切な家族の思い出が詰まったビデオテープがデッキに挟まった時、どうしようかとパニックになりました。
この記事では、そんな時に私が実際に試して成功した、分解せずにできる方法を5つご紹介しますね。
絶対に成功するとは限りませんが、試してみる価値はあります。
停止と再生を繰り返す

1つ目は、「停止」と「再生」を交互に繰り返すこと。引っかかって出なかったビデオテープが、勢いで出てくることがあります。
- まず、ビデオデッキの電源が入っていることを確認します。
- 「停止(■)」ボタンを1秒ほど押します。
- すぐに「再生(▶)」ボタンを1秒ほど押します。
- この「停止」と「再生」を交互に、5回から10回ほど繰り返してみてください。
この時、テープが少しでも動いているような感触があれば、成功の兆しです。何度も繰り返すことで、テープが少しずつ出てくるかもしれません。
ただし、何回もやりすぎるとデッキに負担がかかることもあるので、10回ほど試してダメだったら、次の方法に移るのがおすすめです。
ビデオデッキを傾けて振ってみる
2つ目はビデオデッキを傾けて振ってみること
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、これも意外と効果的です。
デッキの内部でテープがたるんでいたり、わずかにずれていたりする場合、重力を利用して正しい位置に戻してあげようという作戦です。
ただし、乱暴に振ると中の部品が壊れてしまう可能性があるので、あくまで優しく、丁寧に試すことが大切です。
- ビデオデッキから電源コードを抜きます。これは感電防止のため、必ず行ってください。
- デッキを両手でしっかりと持ち、少し傾けてみましょう。テープが入り込む口を下向きにするのがポイントです。
- そのまま、ゆっくりと左右に傾けたり、軽くトントンと叩いたりしてみてください。
- この時、テープが少しでも動く気配があれば、そのまま静かにテープの端を引っ張ってみましょう。
私はこの方法で、一度テープが絡まってしまったデッキから、無事にテープを取り出すことができました。
この時、テープが絡んでいる音が「シャリシャリ…」と聞こえていたのですが、軽くトントンと叩いたら「カクン」という音がして、スルッと出てきてくれたんです。
ピンセットや割り箸でテープを引っ張り出す
3つ目はピンセットや割り箸でテープを引っ張り出す方法。
どうしても出てこない場合、最終手段として、デッキの入り口から見えるテープを直接引っ張り出す方法があります。
ただし、これはかなり慎重に行う必要があります。中のテープはとてもデリケートなので、強く引っ張ると切れてしまう恐れがあるからです。テープが切れてしまったら、中の映像がダメになってしまう可能性も…。
- まず、必ず電源を抜いてください。
- 懐中電灯などでデッキの内部を照らし、テープの状態を確認します。テープがたるんでいるだけなのか、がっちり絡まっているのかを見極めましょう。
- テープがたるんでいるだけなら、先の細いピンセットや、割り箸を細く削ったものなどを使い、テープのたるみをゆっくりと修正していきます。
- 次に、テープの端が少しでも見えていたら、これもゆっくり、慎重に引っ張ってみてください。
- 少しずつ、少しずつ、テープが出てくる感触があれば、そのまま丁寧に引っ張り出します。
絶対にやってはいけないのは、無理やり力任せに引っ張ること。テープが切れてしまったら元も子もありません。あくまで、テープが自然に出てくるのを手助けするイメージで、優しく行ってください。
ビデオテープ救出サービスを使う
4つ目は、「ビデオテープ救出サービス」を使うこと。
どうしても取り出したいビデオテープがある場合、プロにおまかせしましょう。

テクノさんなら2,100円で取り出し可能です。
デッキも処分してくれるので手間も省けます。
ビデオデッキの修理依頼をする
5つ目は、ショップにビデオデッキを修理依頼することです。
ビデオデッキが壊れている場合、修理でビデオテープが取り出せる可能性があります。
アイサポさんは、日本に数少ないビデオデッキ修理の専門店です。
故障内容により対応が異なるので、お問い合わせが必要です。修理の目安は29,800円です。
取り出したテープはデジタル化がおすすめ!その理由とは?
無事にテープが取り出せたら、ぜひデジタル化を検討してみてください。
「でも、せっかくの思い出だから、そのまま保管しておきたい…」
そんな気持ちも分かりますが、ビデオテープは「カビ」や「経年劣化」に弱いんです。


ビデオテープはカビが生えやすい!
ビデオテープの主成分は、カビの栄養源となる「セルロースアセテート」という素材です。
高温多湿な場所に保管しておくと、あっという間にカビが生えてしまうことも…。カビが生えてしまったテープは、再生中にデッキを壊してしまう原因にもなります。
経年劣化で色あせてしまう
ビデオテープは、時間の経過とともに映像が色あせたり、ノイズが入ったりしてしまいます。せっかくの思い出も、劣化が進んでしまうと見られなくなってしまうかもしれません。
デジタル化すれば、これらの心配は一切なくなります。データとしてパソコンやスマホに保存しておけば、いつでも、どこでも、何度でも、色あせることのない美しい映像として見返すことができます。
ダビングコピー革命に依頼すれば、素人には発見できない「カビ、テープ切れ」も898円コミコミでキレイにデジタル化してくれます。追加料金が発生しないので安心です。
取り出したテープをどうしようか悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。


テレビデオは街の電気屋さんへ【VHSを取り出す】


テレビデオ内のビデオテープは取り出せない
ビデオデッキには、テレビデオと呼ばれる機種があります。上記画像のように、テレビとビデオが一体化してます。


テレビデオの場合、業者に依頼しても、詰まったビデオテープを取り出すことは難しいです。
なぜなら、対応している業者が少ないからです。
テレビデオを修理してくれる業者は見つかりませんでした。街の電気屋さんのような、個人店舗のほうが修理してくれる可能性が高いです。
ビデオテープを取り出す方法は、業者依頼が一番【まとめ】
まとめです。
ビデオテープを救出する方法は、以下3つです。
ビデオテープを救出したいなら「ビデオテープ救出サービス」がおすすめです。
業者に依頼すると、高くなりますが、確実に取り出せるメリットがあります。
テクノメディアシステムに依頼すれば2,100円で取り出せます。デッキも処分してくれるので、処分する手間も省けます。